大阪医科大学から間葉系幹細胞由来の機能を増大する細胞治療薬に関する 独占的通常実施権取得

ノバセラ株式会社(本社:東京都港区、社長:楠原康敬)は、脂肪組織由来間葉系幹細胞並びにスタチン含有生体吸収性ポリマーナノ粒子との共培養により間葉系幹細胞の機能を増大させ、炎症性疾患に対する治療効果を増強する細胞治療薬に関わる特許の独占的通常実施権(以下「本実施権」)を学校法人大阪医科薬科大学(大阪府高槻市、理事長:植木 實)と締結することになりましたのでお知らせします。

 

本実施権は大阪医科大学の伊井正明博士が発明した特許によるもので、当初は難病である全身性強皮症を対象に大阪医科大学附属病院において臨床研究を進める予定です。これと並行して当社は、伊井正明博士と共同研究を推進して承認申請に必要な基礎研究を実施する予定です。なお、伊井正明博士らがこれまでに実施したマウス動物疾患モデルにおいて、強皮症を初め、潰瘍性大腸炎、認知症、統合失調症、間質性肺炎並びに変形性膝関節症に対して本剤を静脈投与した場合に有効性が示唆されています。

 

当社は、大阪医科大学附属病院での臨床研究結果を受けて、本剤のオーファンドラッグ申請を行った後、日本国内において全身性強皮症を対象とした治験を2019年以降に実施し、2022年に薬機法下での条件・期限付き承認取得を目指して本剤の実用化を加速させます。また、これと並行しながら大手製薬会社等とのパートナーリングを進め、アジアを含めた欧米での海外治験も実施する予定です。